聖徳太子と達磨大師の出会いからはじまった達磨寺には、今も本堂の下に達磨寺3号墳とよばれる古墳時代後期の円墳があります。これが、聖徳太子が飢人のためにつくったお墓、すなわち達磨大師の墓とされ、鎌倉時代にその上にお堂が建てられて、本尊として堂内に聖徳太子像と達磨大師像が安置されました。
『日本書紀』によると、推古天皇21年(613)12月、聖徳太子が道のほとりに伏せっていた飢人を見つけ、飲み物と食べ物、それに衣服を与えて助けましたが、飢人は亡くなりました。このことを大いに悲しんだ聖徳太子は、飢人の墓をつくり、厚く葬りましたが、数日後に墓を確認してみると、埋葬したはずの飢人の遺体が消えてなくなっていました。
この飢人が、のちに達磨大師の化身と考えられるようになり、達磨寺は生まれました。
本堂を見学するには
本堂内には、数多くの文化財が展示されています。
全日10時~15時まで本堂及び方丈を自由に見学していただけます。
また、達磨寺では座禅体験をすることができます。詳しくは達磨寺へお問い合わせください。
寛文7年(1667)に建立された方丈。なぜか屋根は西面が入母屋造なのに対して、東面は切妻造です。不思議ですね~。
本堂の中尊に祀られているのが千手観音像。392本の手があり、手のひらには水晶で表現された目があります。
石塔が埋まっていました
2002年、達磨寺の本堂を建て替えるときに偶然発見されました。
小さな石室をつくって石塔を納め、上に石で蓋(ふた)をしていました。石塔のなかには合子(ごうす)という器が入っていて、合子のなかには水晶製の五輪塔のかたちをした舎利容器が入っていて、水晶製の五輪塔のなかには仏舎利(ぶっしゃり)が入っていました。
アクセス
住所 | 奈良県北葛城郡王寺町本町2-1-40 |
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HP | http://www.darumaji.jp/ |
問い合わせ先 | TEL. 0745-31-2341 |
アクセス方法 | 徒歩:王寺駅南口から約15分 バス:王寺駅南口から「明神一丁目」 または「白鳳台二丁目」行き「張井」バス停下車すぐ> 車:西名阪自動車道「香芝IC」から約10分 駐車場:普通車30台、大型バス3台 |